JSK通信

挫折を知れば強くなる!

代表取締役 上能 喜久治

 

まさかの4位・・・

 

 ソチ冬季オリンピックで金メダル確実と言われた女子ジャンプの高梨沙羅が4位に終わり、メダルを逃しました。日本中の期待を一身に集めた17歳の彼女にはそれが大きな重圧になっていたのでしょうか?

 試合前のインタビューで彼女はいつも今までお世話になった人たちへの感謝の言葉を述べていました。その言葉を聴いて私は大きな感動を覚えました。「17歳の女の子がそのようなことが言えるのはすごい。」そして多くの日本中の人々と同様に大きな声援を送っていました。それが何と・・・。

 女子柔道界でヤワラちゃんと言われた谷亮子(旧姓 田村亮子)も同じような経験をしています。金メダルが期待された最初のオリンピック(バルセロナ)では銀メダルでした。その時、谷も高梨と同じように高校生でした。その次のオリンピック(アトランタ)も金メダルの大きな期待をされながらまたもや銀メダルに終わりました。その時の悔しさが大きなバネとなって三回目のオリンピック(シドニー)でやっと念願の金メダルを取った彼女は4回目のオリンピック(アテネ)でも金メダルを連取します。

 

 

メダルが取れなくてよかった!?

 

 人生も会社も順風満帆とは行きません。逆風や失敗、挫折や苦難を乗り越える度に人は大きく強くなっていきます。また他人の痛みや苦しみのわかる人に成長していきます。

 私も22歳の時、大きな挫折を味わいました。学生時代の農場経営の夢を実現すべく滋賀県で会社を設立し、土地を取得しました。それからしばらくして「畜産公害反対!」の署名運動が湧きおこり、その計画は中断せざるを得なくなりました。しかし、その時の大きな挫折がその後の私の人生に於いてものすごくいい経験になりました。どんなことが起きようと何でもないのです。何があろうと、何が起ころうと動じることのない自分になりました。つまり、あの22歳の時の大きな挫折が私を強くしてくれました。

”かわいい子には旅をさせろ!”と言います。若い時に失敗や挫折を経験することはその人を強く逞しくします。

 残念ながら高梨沙羅はこの冬季オリンピックでは4位に終わりました。このことは今後の彼女の人生にとってすばらしい経験になった、と思っています。悔しさを味わいました。挫折を知りました。この体験を乗り越えてアスリートとして、人間として大きく成長することでしょう。4年後・8年後の冬季オリンピックでは表彰台の一番高いところに彼女が立ち、君が代が流れている姿が見えます。

 

 今年の当社のカレンダーには次の言葉が書かれています。

苦難のない人生は無難な人生

苦難のある人生は有難い人生