代表取締役 上能 喜久治
趣味にはお金をかけても・・・
ゴルフが趣味の社長はウッドであれ、アイアンであれ、パターであれ、いいクラブがあればそれが一本20万円でも30万円でも欲しいものです。釣りが趣味の社長ならいい竿があればそれが少し高くても手に入れるでしょう。またいろんなコレクションが趣味の社長ならどうしても欲しいものがあれば高くても、あるいは遠くても行くことでしょう。このように趣味というのはそれにいくら時間をかけてもお金をかけてもいいのです。
同じ趣味の人が集まり、共通の話題で話に花が咲きます。楽しく充実した時間です。
一方、経営には成果が求められます。リスクもあります。お客様からのクレームもあるし人も思うように動いてくれません。銀行との交渉や税務調査も頭の痛い問題です。しかし、お客様の笑顔や社員の喜ぶ姿を目にし、成果があがってくれば会社やお店を経営することは趣味にも増して楽しいものになってきます。
道楽なのか、経営なのか?
毎日、いろんな社長とお話をしていて次の様なことを耳にします。
「我社にもっといい人材がいたら・・・」「もっとよい設備があったら・・・」「もっとお金があったら・・・」「もっといい立地だったら・・・」
「もっとお金があったら・・・」と嘆かないで下さい。
「お前が悪い。」と社員を責めないで下さい。
「昔は良かった。」と過去を悔やまないで下さい。
嘆いても、責めても、悔やんでも何も前には進みません。よく経営資源は“ヒト・モノ・カネ・情報”といいますがそれらがないのが中小企業です。
“豊富な人財・最新鋭の設備・潤沢な資金”・・・これは経営でなく道楽(趣味)と言います。
“限られた人財・限られた設備・限られた資金”で最大の成果(利益)を挙げていく・・・これが経営です。
経営の神様といわれた故松下幸之助氏は自己の成功の要因を
1家が貧乏であったこと
2体が弱かったこと
3学歴がなかったこと
と言われました。あなたの会社も“人財がいないこと・いい設備がないこと・資金がないこと”をバネにして成長発展して下さい。
あなたは会社を経営しているのですか?それとも道楽をしているのですか?