代表取締役 上能 喜久治
目先の業績に一喜一憂するな!
あなたは今、会社やお店を経営していて楽しいですか?面白いですか?毎日、多くの経営者と接していると、苦しんでいる、あるいは悩んでいる人に多く出会います。売上が上がらない・利益が出ない・資金繰りが苦しい・期待していた部下が退職したetc.しかしそのような苦しみや悩みがある半面、楽しみや喜びもまた多くあります。大きな契約が出来た時や部下の成長を実感した時など、感動して目を潤ませることもあるのではないでしょうか?
いつお会いしても生き生きされ、前向きに夢・ビジョン・目標を輝いて話される経営者もいます。それでは、そのような経営者に売上や利益が上がらない、資金繰りが苦しい、といった問題はないのか?というと、実に多くの問題があるのです。しかし、そのような目先の問題以上に、会社の将来の夢への期待の方が強いのです。だから目先の問題は解決して行くのです。
「業績がいいから経営が面白い」ということではその反対に「業績が悪ければ面白くない」ということになります。経営は目先の業績に一喜一憂するようなものではありません。
すべては自分の心が決める!
私は約15年間、サラリーマンをしていました。社員数300名の一般企業でした。その会社で経理部・財務部・総務部・人事部という部署を経験し、経理部課長のときに退職し、昭和63年に「上能総合会計事務所」を立ち上げました。同窓会名簿や商工名鑑などから開業案内を1,000通送りましたが、成果はゼロでした。それなら飛び込み営業でもやろうと思い、住宅地図を持って商店街や工場街を回りました。それなりの成果は上がりましたが、効率は悪く、その頃の売上もわずかでした。しかし目先の苦しさ以上に大きな夢がありました。たった6坪の事務所の中に「量・質ともに日本一の事務所になろう!」と大きく掲げました。夢・希望・目標があれば目先の問題を一つ一つ解決していくことが楽しいのです。目先の問題を乗り越えて行くことが一歩一歩、着実に夢の実現に近づいていくのです。
会社経営はしんどい、辛いという経営者がいます。仕事が面白くない、楽しくないという社員がいます。私はサラリーマンの15年間、会社を辞めたいと思ったことは一度もありません。人間関係で悩んだことも全くありません。会社の業績も良く、それなりの給料もいただいていました。しかし、それよりも何よりも仕事が面白く、楽しかったのです。仕事が、働くことが楽しいということは人生が楽しいということです。それではその会社に勤めていた人はみんな楽しく仕事をしていたのか、というとそうではありません。仕事を楽しくするのは会社がするのではありません。楽しく仕事をしようとする、“あなたの心”が決めるものです。