JSK通信

トップの想いを熱く語れ!

代表取締役 上能 喜久治

自分の信念を持て!


8月15日の終戦記念日に靖国神社に参拝に行ってきました。多くの会社がお盆休みで都心も随分と車が少ない中、その一角だけが騒然としていました。賛否両論があるなかで今日の日本の礎を築いていただいた英霊にせめてもの感謝の意を示すのは日本人として、人間として当然だと考えています。しかし残念ながら安倍首相を始めほとんどの閣僚が中国や韓国からの批判を恐れてか、参拝しませんでした。これではますます安倍内閣の支持率が下がっていきます。批判・摩擦・障害を恐れていては何もできません。批判されることがいやならトップにはならないことです。信念を持ち、志を持って堂々と参拝する。他国が、他人が、マスコミが、何を言おうと、何を書こうと自分の信念を述べ、自分の志に従って行動する。歴史観や価値観が異なり、利害が対立する国から批判があるのは当然です。このようなときにこそ、一国のリーダーとして自国の輝かしい歴史を語り、国民に対して自分の信念を熱く語りかけるのです。人がああ言ったから、こう言ったからと言って自分の生き方が左右される。自己の判断に影響される。すぐに人の言うことを信じる。このような意志薄弱の人が多すぎます。あなたが社長ならあなたの会社の社員に“終戦記念日を迎えて”というタイトルであなたの信念に基づいて語ってください。「そんなことを話して何になる?」「そのようなことで売上・利益が上がるのか?」とたずねる人がいます。あなたは社員に売上アップのノウハウしか教えないのですか?

知識しか教えない先生は尊敬されない!

私が学生時代、私は尊敬できる先生を求めていました。しかし残念ながら私にとって尊敬できる先生は一人もいませんでした。私が求めていたのは決して単に知識を教えるのではなく、人間としての生き方・考え方を教えていただく先生です。しかし、例外なく私の接した先生は知識だけを教え、点数さえ上げれば、あるいはよい高校に、よい大学に進学さえすれば、一流といわれる企業に就職さえすればよかった先生ばかりでした。
私は社長として当社の社員に売上の上げ方や利益の出し方だけではなく、また税法や簿記の知識だけではなく、人間としての生き方・考え方を教えるトップでありたい、と思っています。人材育成にとってそれは遠道かも知れません。回り道かも知れません。しかしトップが会社の理念やビジョン・価値観を語らずして人財が育たないことも事実です。販売テクニックや接客マニュアルも大切ですが、そこに心を吹き込み、魂を入れ、人材を人財に育てていくのは社長であるあなたです。