代表取締役 上能 喜久治
能力には100以上の種類がある
中学生の頃か高校生になってからか、はっきりと覚えていませんが、√(ルート)を学びました。ルート2はヒトヨヒトヨニヒトミゴロで1.41421356を2回乗じると2になります。ルート3はヒトナミニオゴレヤで1.7320508で3になります。同じくルート5はフジサンロクオウムナクで2.2360679で5になります。なぜか今でもはっきりと覚えています。しかし、社会に出てから一回もルートを使ったことがありません。職業によってはよく使う業種もあるかも知れませんが、少なくとも税理士になって30年以上経ちますが一回もルートを使ったことがありません。今でも覚えているルートは一体なぜ覚える必要があったのでしょうか?
人間の能力には100以上の種類があるといわれています。その中で学生時代に求められる能力は、たかだか記憶力と理解力ぐらいです。ところが社会において必要とされる能力には説得力、交渉力、決断力、先見力、指導力などが必要です。学生時代において求められる能力は100以上ある人間の能力のうち二つです。歴史の年号を覚えました。英語のスペルを覚えました。漢字や化学記号も覚えました。その記憶力や理解力で学校の成績が決まり、進学する高校や大学が決まりました。ところが社会においては学校で習ってきた基礎学力も当然必要ですが、それ以上に説得力、交渉力、決断力などのほか、行動力、リスク予知能力、判断力などが重要になります。しかし、学生の頃に自分にそのような能力があるのかどうか、わかりません。なぜでしょうか?
社会人になって気付く自分の能力
社会において必要とされる能力は、学生の時にはそれが必要とされるシーンはほとんどありません。だから自分でもそのような能力があるのかどうかはわかりません。社会に出ていろいろなビジネスシーンを経験すると、そのような能力が花開いてくるのです。ところが、いくら潜在的に社会において求められる能力を持っていても、花開かない人が多いのです。それはなぜでしょうか?
自分は所詮、高校卒だ!自分は三流大学の卒業だ!という負け癖が付いてしまっているのです。学生時代のたかだか記憶力と理解力の二つの能力だけで負け組になっている人が何と多いことでしょうか。
自分のまだ花開かない潜在能力を信じ、いろいろなビジネスシーンを経験し、自分に備わっていた能力に気付くのです。
人生は学校の成績では決まりません。人生は卒業した高校や大学でも決まりません。だから人生は面白いのです。あなたの可能性を信じて下さい。あなたが持つ能力に気付いて下さい。
人には無限の可能性があるのです!